4:3で上下を使って構図を作る
4:3の横位置は3:2より四角に近く、空と地面、水面と映り込みを一緒に入れやすい形です。横長の景色をそのまま収めると主役が小さく感じる場合があるので、手前に置くものと奥へ続く線を先に決めます。縦位置では上と下だけに余白が集まらず、木や建物の周りに少し空間を残しやすくなります。
同じ景色で横と縦を撮る
岸辺なら横位置で岸の流れ、縦位置で水面から空までの重なりを撮ります。カメラを回すだけで画面の縁に入るものが変わるので、四隅を見直します。被写体の中央だけを見ていると、端に明るい看板や白い空が少しだけ入って視線を持っていかれます。
3:2と16:9は使い道で決める
印刷サイズや横長バナーに合わせるときは、元の4:3から切り抜く範囲を決めます。横長に切ると上下の余白がなくなるため、人物の頭や反射が欠けないようにします。撮影時から横長で使うと分かっている場合は、あとで切る上下に少し余裕を取っておきます。
カメラの比率設定とRAWの扱いを確認
アスペクト比の変更がJPEGだけに効くか、RAWにも設定情報として記録されるかは機種と現像ソフトで違います。大切な撮影の前に試し撮りし、パソコンで開いて元の範囲に戻せるか確かめます。4:3の一枚と横長の一枚を両方残すと、画面の形で写真の印象がどう変わるかがよく分かります。
空の割合を変えた三枚を作る
同じ景色で地平線を中央、少し上、少し下に置いて撮ってみます。水面を主役にするときと雲の形を主役にするときでは、気持ちよく感じる割合が変わります。4:3なら上下を使う余裕があるため、つい両方を同じように入れたくなりますが、どちらから見てほしいかを決めると写真の意図が伝わりやすくなります。
縦位置で木を撮るなら、幹を中央へ置く一枚と少し脇へ寄せる一枚を比べます。枝の先が画面の縁へ触れるところだけ少し空けると、窮屈な印象を減らせます。主役と四隅を交互に見る癖をつけると、撮影後の切り直しも少なくなります。
出力先で切れる部分を先に確認
スマートフォンの壁紙、横長の見出し画像、プリントでは必要な形が違います。顔や鳥の目を画面の端へ置き過ぎると、切り抜いたときに余裕がなくなります。撮影時は主役を少し大きめの範囲で収め、あとで必要な比率へ整える方法もあります。余白が作品の魅力になっている写真は、無理に全用途へ合わせず、その形を活かす掲載先を選んでも良いと思います。